増上寺第12回24時間不断念仏会体験記前編|ただ一向に念仏すべし

御参拝、誠に有難う御座います。住職(管理人)の修羅観音です。



2017年5月6日から5月7日にかけて、増上寺で開催されました、代12回24時間不断念仏会に、参加させて頂いておりました。

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有り難い事に、今年も24時間、受付とオリエンテーションと結願も入れますと、26時間増上寺の中に居着かせて頂きましてね。

今回で、私は通算4度目の参加の縁で、大木魚を叩かせて頂く御縁にも恵まれまして、貴重な体験を賜った次第で御座います。

増上寺の24時間不断念仏会は、今回で通算12回を迎えまして、インターネット回線を通じて、10カ国19カ所と中継が繋がり、お念仏によって縁結ばれた、との事です。



今回の、増上寺代12回24時間不断念仏会に参加背手頂きました御縁について、体験者による体験記と題して、お送り致します。

長くなりますから、前編と後編に分けて話を進めまして、前半は主に事務的な事、実際にあったことや事実の羅列を致します。

私が感じた事や学んだ事、頂いた事柄、掘り下げた話につきましては、後編でお伝え致します。
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京都から増上寺の24時間不断念仏会へ:往路と始まり

増上寺で開催される、24時間不断念仏会に参加すべく、私は朝の京都の町を京都駅まで歩き、新幹線へ乗って、品川駅で乗り換えてから浜松町駅へ向かいました。

浜松町駅についたのは、午前9時ごろ。

早めに到着してから、貿易センターの地下にあるサンマルクカフェで軽く朝食を頂きまして。

日替わり焼きたてパンと珈琲のセットは、290円+税で頂けるのですな。



朝食を済ませてから、一休み致しまして、増上寺に真っ直ぐ続く道を歩きました。

以前お伝えした通り、浜松町駅から真っ直ぐに、門を目指しましてね。

参照記事:「増上寺の第12回24時間不断念仏会(2017年)|アクセスや駐車場等の諸注意を経験者かく語りき」



「増上寺」と書かれた門をくぐると、なんだか私は「増上寺に来た」と実感が湧いてきたものです。



門をくぐってから、増上寺の三解脱門の前まで来て、ここで一旦外周をぐるりと歩いて回る道を辿りました。

実は、早めに到着したのは、これが目的です。



私、増上寺の周囲、東京タワーの辺りや芝公園をぐるりとまわってみとう御座いまして、それを達成するために早めに到着するように致しました。

お陰様で、懐かしい「アイスキャンデー」を販売しているおっちゃんの姿も目撃しましたし、東京タワーを間近に、下から見上げることも出来ました。



周囲を練り歩いて気がつきましたが、本当に海外から来られている観光客が多いなあ、と感じたものです。



そして、丁度良い時間になってきたから、一周して三解脱門に戻ってきて、いざ24時間不断念仏会の会場へ。

主催者で観智院のご住職であられる土屋正道上人と、お寺の漫画図書館のウェブサイトでも紹介されているお坊さん達に挨拶をしてから、作務衣に着替えていよいよ24時間不断念仏会場へ。

増上寺の代12回24時間不断念仏会開始!:唯一向に念仏すべし

2017年5月6日の12時30分頃、人が集まりだしてから、土屋上人から挨拶と、三唱礼、礼拝(らいはい)のやり方や諸注意をスタッフのお坊さんと共に解説・レクチャーして下さいました。



そして、音程のある美しい「三礼(さんらい)」の後、一同「光明摂取の文」まで読み上げ、その後は念仏三昧、ただ一向に念仏すべし。



「念仏三昧」と申し上げましたが、ここで少し「三昧(ざんまい)」について、土屋上人からもありました解説と、私が禅語を勉強してて御縁のあった知識を使いまして、解説しておきます。



あなたも、「何とか三昧」と、「三昧(ざんまい)」という言葉を使ったり聞いた事があるかと存じます。

この「三昧(ざんまい)」は、日常語として使われるようになっている、仏教由来の言葉・仏教用語で御座います。



「三昧」は、「サマーディ」の事で、日本語に訳せば「定(じょう)」や集中(精神集中)という意味がある言葉であり、「禅定」と訳される事もあります。

瞑想をされている人や、瞑想と共に仏教を勉強されているならば、サマーディについてもよくご存じかと思われます。



また、お念仏の三昧行と言えば、比叡山の常行堂をご存じの方もいらっしゃるかと存じます。

これは、阿弥陀仏の周りを90日間歩いて念仏する行で、横になって眠ることなく只管ぐるぐるとまわるというものです。



お念仏しながら歩く事を「行道」「行道念仏」と言いまして、浄土宗寺院では、阿弥陀仏と行道にまつわる話として、永観堂の話が有名でしょうか。

これは、永観(ようかん・えいかん)というお坊さんが、阿弥陀仏の周りをぐるぐると行道していると、ふと阿弥陀仏が目の前に顕れ、振り返って「永観遅し」と言われた、という話です。

永観堂の通称で知られる禅林寺に赴かれたら、この行道や永観さんというお坊さんの話を思い出されると、趣も違ってくるかと存じます。



今回の増上寺第12回24時間不断念仏会は、木魚を打ちながら、只管称名念仏を致します「念仏三昧」で御座います。

法然上人は、生涯の後半で1日7万回も称えられた、まさに念仏三昧の日々であったと言う事で、そのことを追体験する行・法要と言えましょう。



そういうわけで、5月6日の13時から、唯一向に念仏すべし、ということで、念仏三昧の法要が始まりました。
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24時間不断念仏会にて大木魚を打つ

24時間不断念仏では、来られる方々が木魚を打つ際、ペースメーカー的な役割を担う「大木魚」が御座います。



私は、始めて増上寺に訪れたときに、大木魚を体験させて頂いてから、いつの間にか大木魚をどこかのタイミングで打たせて頂く御縁を、立て続けに頂きましてね。

今回は、事前に今年の増上寺で行われる24時間不断念仏会に参加します、と連絡をしていたからか、私も大木魚のお役目を頂くに到りまして。

今回は、5月6日の15時からと20時からの2回、大木魚を打たせて頂く御縁を賜りました、有り難し。



そういうわけで、13時の開始からは大木魚の横に居座って、時間まで小さな木魚を打ちながら、只管念仏申し上げておりましてね。

15時少し前に、大木魚の前に坐り、1時間ほど大木魚を打たせて頂きまして、終わってから休憩室で少し休憩してから、またお念仏に戻った次第で御座います。

19時には、夕食にこしのある手打ち蕎麦を頂きまして、肉体を回復させてから、20時から再び大木魚を打ちまして、お念仏申し上げました。



申請すれば、大木魚を経験出来ますから、参加されて「あの大きな木魚を打ってみたいなあ。」と思われたら、スタッフやお坊さんに申し出られると宜しかろうと存じます。



なかなか大きな木魚を叩く機会が御座いませんから、貴重な体験となりましょうぞ。

24時間不断念仏会にて途中「礼拝」を50回1セットを何度かやりました

24時間不断念仏会では、途中で何度か「礼拝(らいはい)」という、南無阿弥陀仏を称えながら、立ったり座ったりを繰り返す行が御座います。

私は今回、途中で増上寺の境内を案内して頂いたりと、席を外していた時間がありましたが、私が参加させて頂いていた間では、2回の礼拝を経験致しました。



礼拝につきましては、以前にプログラムを組んだことが御座いますね。

参照記事:「Rubyで仏教プログラミング|while文で三唱礼・一千礼拝行を表現する」



「三唱礼一千回プログラム」の話にて、礼拝のやり方について動画付きでお伝えしておりますから、復習して頂くと宜しいかと存じます。







今回は、途中で転調(音程・調を変えること)しながら、1セットを50回行いました。



そして、礼拝が終わってからは再び念仏三昧へ戻ります。

増上寺24時間不断念仏の途中にある行事にも参加:大殿朝勤行と増上寺案内

増上寺の24時間不断念仏会では、土屋上人に案内して頂ける行事が御座いまして、それにも参加させて頂く御縁を賜りました。



増上寺では、毎朝勤行が御座いまして、24時間不断念仏会に参加しており、尚且つ希望者は、「大殿の朝勤行」に参加する事が出来ます。



私も参加させて頂く事に致しまして、24時間不断念仏会の会場から、お念仏を称えながら、行道をしながら大殿へ入って、内陣へ。

内陣へ入る機会というのはなかなか御座いませんから、有り難き体験で御座います。



そして、お堂にお坊さんの澄んだ声を聴聞しながら、参加者も共にお念仏と御経を読み上げ、朝の勤行修了。



ちなみに私、ずーっと正座しっぱなしで、すっと立ち上がれませんで、立ち上がるのに難儀しました。



その後、5月7日の午前10時からは、増上寺の境内を案内して頂ける機会が御座いまして、20人ほどの人と共に、土屋上人に解説を頂きながら、増上寺の中を案内して頂きました。

増上寺は、徳川家の菩提寺でもありまして、昔は今の10倍ほどの敷地面積であったそうです。

三門の中の話や、観智国師の話、安国殿の話など、色々と知る事が出来まして、こちらも大変貴重な、有り難き御縁で御座います。



なんだか、「探検バクモン」にも出来そうな話でありまして、探検バクモンで増上寺の回があっても良いかな、と思う他ものであります。

もしも、探検バクモンで企画されて、尚且つ土屋上人が案内役であられると、恐らく番組放送中は、ずっと私の顔は嬉しくてほころんでおることでありましょう。

嬉しい、と思うのも、また刺激・煩悩であると、自覚しつつ。

24時間不断念仏会の最中、朝食後の仮眠

24時間不断念仏会は、開催中はいつでも誰でも参加可能であり、インターネット環境が整っていれば、どこでもお念仏を共に称えることが出来ます。

開催にあたって土屋上人は、「コンビニエンスストアのように、いつでもお念仏出来るように」と伝えて下さいました。



お念仏に励んでいて、ちょいと疲れたり、膝や喉が痛くなってきたから休息を取りたい、という人は、休憩室や控え室にて、休息を取ることも出来ます。

私も、ちょくちょくと喉を休めたり回復させるために、休憩室や控え室で休息を適宜取りましてね。

私は、眠らずに5月7日の朝7時に朝食を頂き、その後もお念仏していると、流石に途中でうつらうつらとしてきた場面が御座いまして、流石に仮眠と取る事にした次第であります。

7日の午前8時頃から30分ほど、常行を気取って、横にはならずに坐った姿で仮眠を取り、その後はお堂へ戻って、お念仏申し上げておりました。

ミッドナイト念仏は11時間、半日だったからか、何とか眠らずに通せましたが、流石に24時間不断念仏会では、一度どこかで仮眠を少しばかりか取らないと持ちませんでした。



24時間不断念仏でのお念仏は、競い合ったり優劣を付けたり、マラソンをするかの如くやる事ではありません。

ゆえに、適宜休息を取りながら、お念仏申し上げてよし、との事です。

無理せず、各々のペースで、お念仏をされると宜しかろうと存じます。

増上寺第12回24時間不断念仏会結願(修了):修養証を頂いて、帰路につく

増上寺案内も終わり、いよいよ結願が近づいてきた頃、大木魚を最後まで打たせて頂く御縁を賜りました。

ラストスパートとも言える大木魚では、お隣に観智院の名誉住職が座っていらっしゃり、実は結構緊張しながら大木魚を打たせて頂いておりまして。



そして、5月7日の13時に、結願(けちがん)。



灯籠や写経・写仏の祈願も読み上げられて、修養証を参加された人達の中から選ばれた代表の方が受け取られ、無事に終了。

最後の土屋上人から頂きましたご挨拶にて、参加者数とインターネット中継が繋がっていた場所と数が伝えられました。



少なくとも、増上寺第12回24時間不断念仏会(2017年)には、266人もの参加者が集い、インターネットで10カ国19カ所と繋がり、お念仏の御縁が広がりを感じたもので御座います。



ちなみに、5月7日の午前5時には、「世界ナゼそこに?日本人」でも紹介されていました、ブラジルのイビウーナ日伯寺と中継が繋がっておりました。



結願の後、お堂に残った人達が全員おさまる記念撮影をして、私はそのまま京都へ戻るべく、帰路へ着きました。

この時、宿坊やお寺関連の仕事をされている、ホーリーさんこと堀内克彦さんがいらしていた事を知りまして、「来られてたんだなあ。」と、思うたものです。

堀内克彦さん、ホーリーさんは、お寺の漫画図書館の発案者で、ウェブサイトにも写真付きで紹介されております。

最後の写真撮影の段階で、やっと気がつく、鈍い私に御座います。



帰り道で、そういえば昼食とってなかったなあ、と思いだし、浜松町駅のみどりの窓口に向かう途中で見付けた、パン屋の売り尽くしセールで売られていた260円のサンドイッチを頂きまして、浜松町を後にしました。

そして、品川で乗り換え、京都まで新幹線で無事に戻り、帰宅。



帰ってから、ひとっ風呂浴びて珈琲を飲んだ辺りで、急激にヘロヘロになりましてね。

何故かその時、何度も右足を釣りそうな感覚に見舞われ、結構歩いた二日間であったなあ、と思い出されたものです。



そういうわけで、増上寺第12回24時間不断念仏会は、無事に終了して、今に到ります。



今回は前半、前編という事で、事実の羅列に留めました。

後半では、頂いた事や感想文的な体験談を綴る体験記と致します。



参照記事:「増上寺第12回24時間不断念仏会体験記後編|在家仏教者で念仏者の感想文やら体験談やら 」



後編もお付き合い頂きましたら、嬉しゅう御座います。



合掌、礼拝

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