キラーストレス解消法のコーピングもマインドフルネス瞑想も仏教の智慧に由来する

御参拝、誠に有難う御座います。住職(管理人)の修羅観音です。



今日、床屋に行ったらテレビが付けられており、そこで「世界一受けたい授業」の宣伝がしておりまして、キラーストレスについて取り上げるとの情報を頂きまして。
睡眠障害やうつ病等を持ち、診療内科のお世話になった経験がある私としては、ストレスはキラーとしての属性を持っているのは、体感として持っております。

過度のストレス・負荷は命に関わります事は、肌感覚で持ち合わせております。

ゆえに、キラーストレスと言う表現は、今更観もありますがね。



キラーストレスについては、以前、林修さんが司会をされていた番組で特集されており、解消法についても伝えられています。

代表的なキラーストレス解消法は「ストレスコーピング」、今は単に「コーピング」と呼ばれるそうですが、それに加えて「マインドフルネス瞑想」が御座います。



マインドフルネス瞑想は、仏教由来の智慧というのはすでに知られているところです。

そして、「ストレスコーピング」も、実は仏教の智慧がすでにカバーしている事であると、色々と観察して把握出来てきました。



今回は、コーピングと仏教の智慧について、マインドフルネス瞑想や仏教の勤行を毎日している在家仏教者の視点で、解説していきます。

ストレス社会と言われる娑婆世界を生き抜く智慧、キラーストレス解消法の智慧として役立てて頂ければ、嬉しゅう御座います。

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キラーストレスについて:そもそもキラーストレスとは何ぞや?

キラーストレス解消法であるストレスコーピング、今後は「コーピング」と記述することに統一致しますが、それを知る前に、まずは前提知識をおさらいしましょう。



キラーストレスとは、私としましては、「ストレスが、すでにキラーとしての要素を内包している」と考えております。

実際に、ストレス過多により睡眠障害うつ病を経験し、そこから命に関わることの念慮も経験しておりますからね。

経験者はかく語りき。



キラーストレスというのは、「命に関わるストレス」という意味で使われている言葉と概念で、肉体が危険な状態になる影響のストレスのこと、だそうです。

「だそうです」としか言えないのは、色々な文献やオンライン情報を読み漁ったところ、現段階でこれくらいの認識しか持てなかったものでして。

そもそもとして、「ストレスは、人命に関わる事柄である」というのは、体感として持っておりますから、「キラーストレス?そもそもキラー要素ありますがな。」という認識でしてね。



キラーストレスの怖いところは、一つ一つのストレスが小さくても、それが束になって大きくなり、気がつかないうちにどんどん蓄積されて大爆発を起こす、という結果があることです。

大爆発の内容は、心筋梗塞などがあげられます。



このような危険なキラーストレスは、日暮らしの中で起こる様々な出来事、ライフイベントと呼ばれるものがあり、その出来事によって生じるストレスの蓄積が関係しています。

現在、NHKスペシャルのキラーストレスのウェブサイトにて、キラーストレスチェックが出来ます。



が、私は数値化されたストレス、例えば「多忙による心身疲労・62点」「離婚・72点」とか、点数定義していることには疑問を持っておりますがね。

どの出来事をどれくらいのストレス・負荷と感じるかは、それこそ個々によりますから。

あくまで、「ああ、こんなもんだ」くらいの参考程度にやってみるくらいが、丁度良い塩梅で御座いましょう。



とにもかくにも、生活の中で、日暮らしの中で生じた出来事により、ストレスが蓄積していき、知らぬ間に人体にも影響を及ぼして、大爆発すると肉体も精神も大惨事、というのが、キラーストレスです。

キラーストレス解消法と言われる「コーピング」とは

現在、有り難い事に、キラーストレスの対象法や解消法も、研究によって確立されてきております。

その代表的なものが「コーピング」と呼ばれるものです。

コーピングとは「ストレス対処行動療法」とも言われ、認知療法や行動療法にも取り入れられている手法です。



ちなみに、私が通っていた診療内科では、行動認知療法というものがあるとまでは、教えてもらいましたが、コーピングについては教わりませんでした。



「世界一受けたい授業」で、キラーストレス解消法・対処法として伝えられるのが、このコーピングです。



コーピングの手法は、要約するとこんな感じです。

「ストレス・負荷がかかったときの反応を客観視する、観察する」
「そのストレスに見合った対処法、行動をとる」
「その結果を観察し、効果があったかを判断する」
「それを意識的かつ徹底的に繰り返す」



このことは、NHKスペシャルのキラーストレスの特集サイトにも記述されておりますし、その他の本やウェブサイトでも確認することが出来ます。

「この要約文じゃ物足りない」という方は、別途、それらを参照されると宜しいかと存じます。



そして、私はコーピングの手法や概念を読んで、「これは仏教の智慧、仏道修行者が普段からやっていることに通じる」と、直観したものです。
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キラーストレス解消法・対処法である「コーピング」は仏教の智慧・ブッダの智慧

キラーストレス解消法である「コーピング」は、中身を読むと、仏教の智慧であると、私は頂いております。

それは、どういうことかと申し上げますと。



あなたは、「四諦八正道」を、ご存じでしょうか。

これは、「一切は苦である、苦には原因がある、そしてその苦を滅するには八つの道がある」という仏法ですが、コーピングの話にも当てはまる事を、私は見出しております。

いや、コーピングが「四諦八正道」に当てはまるのか。

とにかく、コーピングはブッダの教えに通じております。



また、「ストレス・負荷がかかったときの反応」を、そのままに観察するという事は、自己を「観察(かんざつ)」する」という事に通じます。

色眼鏡をできる限りとっぱらって、正確に観察(かんざつ)する事は、八正道の「正見(しょうけん)」に通じますからね。



また、ストレスという因が生じ、それに対して良き縁となる行動をとり、その果を意識的に観察する事は、まさに「因縁果・縁起」を見出すことで御座います。



更に言うならば、その事を「意識的かつ徹底的に繰り返す」という部分は、マインドフルネスな状態を意味します。

徹底した意識、意識の質量がフルな状態は「マインドフルな状態」です。



これらのことから、キラーストレス解消法であるコーピングとは、実は仏教の智慧が見出せる事柄であると、私は頂くに到りました。

キラーストレス解消法に、コーピングとマインドフルネス瞑想の合わせ技

キラーストレス解消法として、ブッダの智慧、仏教の智慧も見いだせる、この「コーピング」というストレス解消法。



「世界一受けたい授業」では、簡単にできるという触れ込みのようですが、私は言うほど簡単ではなかろうかと観ております。

確かに、少なくとも化学薬品による副作用はなさそうですが、それでも「簡単にできる」というのは、如何なものかと存じますがね。



私が「ここはちょいと簡単ではないのではないか」と思う部分は、「意識的かつ徹底的に」の部分です。

専門家の直接指導があれば良いのですが、自宅で自分だけでやる場合を考えると、この「意識的かつ徹底的に」を、なんとか訓練しておきたいものです。



そこで力となる智慧が、「マインドフルネス瞑想」です。



NHKスペシャルで、熊野宏昭さんによるマインドフルネス瞑想の解説がセットであった事は、よい組み合わせであるあな、と思うたものです。

「世界一受けたい授業」では、恐らく時間の関係上、コーピング入門的な事しか出来そうにありませんから、マインドフルネス瞑想については、こちらで学んで頂くのが宜しいかと存じます。



参照記事:「マインドフルネス瞑想の簡単な方法|プラユキ・ナラテボーさんの手動瞑想と応用」

参照記事2:「不安解消に効果があるマインドフルネス瞑想を体験してきました」

参照記事3:「マインドフルネス瞑想の3つの注意点と解決方法|瞑想で消耗しないために」

参照記事4:「マインドフルネス瞑想をするなら読んでおきたい3冊の本」



尚、熊野宏昭さんとプラユキ・ナラテボーさんとの対談が収録された本は、こちらです。


キラーストレス解消法のコーピングの注意点と解決方法

キラーストレス解消法として、コーピングは効果的ではありますが、コーピングについて学んで行く内に、ある注意点を見出しております。



コーピングの手法の一つに、「認知的再評価型」があります。

これは、例えばこういうことです。



「上司に怒られた→上司が私を怒るのは嫌われているからだ→だから私も上司に不機嫌な態度でいよう」

これは、「上司に怒られた」という「事実」に、「嫌われているからだ」という「解釈」をする「反応」をして、「だから不機嫌な態度を取る」という「行為・業」という「因縁果」です。



コーピングでは、「事実」に対する解釈や反応を観察して、「別の見方・多面的な物の見方や解釈」をするようにしていきます。

これは、確かに一理ありますが、これだと横着なやり方になってしまった場合、自己啓発系の「意味づけを変えるだけ」になってしまいかねません。

意味付けを上っ面だけ変えただけでは、根本解決には到らず、その都度意味づけを変え続ける事になります。

確かに、「認知的再評価型コーピング」は、一つの方法ではありますが、もっと根っこから変えた方が、より効果がありましょう。



そこで、根本を問うという仏教の智慧をもってして、自己がどのような認知の癖を持っているのか、根本部分にアプローチする事が肝要で御座います。



自己が、どのような認知の癖を持ち、そこからどのような解釈によって、キラーストレスとなる物語を紡いでいるのか。

その根源を学べるのが、千野帽子さんの「人はなぜ物語を求めるのか」や、マインドフルネス瞑想を学べる仏教書です。



参照記事:「人はなぜ物語を求めるのか」(千野帽子さん著)の読書感想文|私の味わい方

参照記事2:「マインドフルネス瞑想入門にプラユキ・ナラテボーさんの本や講座が良い2つの理由」



キラーストレスに、無意識的に流されるような反応をすると、そこからまたストレスとなる物語を紡ぎ、それが繰り返されてしまいます。

ストレスがストレスを増幅させるという、悪循環ですね、こういう輪廻は絶ちきりたいものです。

それを助けてくれる智慧が、上で紹介しました記事や本であったり、認知の癖を知る智慧に御座います。



キラーストレス解決法として有効なコーピングを、根本から支えてくれる仏法や仏教の智慧は、活用しないのは勿体ない。



「認知的再評価型」は、自己が持つ認知の癖を知り、それを調える事とセットにすること。



これにより、コーピングも更に有用なものと活用出来ましょう。



コーピングとマインドフルネス瞑想をきっかけに、キラーストレスに飲み込まれないように

キラーストレスについての特集が組まれたり、「世界一受けたい授業」で、コーピングが紹介される背景には、ストレス社会と呼ばれる娑婆世界の風潮があるからでありましょう。



仏教では、「楽しい」も「嫌だ」も、どちらも刺激とする教えがあり、私の体感と致しましても、全ての刺激は苦に繋がるというのは、確かになあ、と頂くところに御座います。



仏教は、それらの苦を抜く「抜苦世楽・応病与薬」なる智慧の宝庫です。



また、コーピングの注意でも申し上げた通り、根本解決にも働きかけて下さる智慧が、仏教・仏法です。



今回の、コーピングやマインドフルネス瞑想は、方向性となる仏教の座学的な部分も頂きながら活用・実践されると、より効果もあろうかと存じます。

もっとも、仏教者としては、ゲイン・得られるものありきになりすぎる事は、戒めるところではありますがね。



まずはキラーストレスを解消する事が緊急課題の人は、ゲインを求めるのもやむなし。



最後に注意点をば。



今回話しました事柄は、予習復習としてお使い頂き、気になるようであれば、一度専門医と相談されることが宜しいかと存じます。



合掌、礼拝

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